報道資料

工作同好会、新機軸のプラネタリウムを発表

 新潟大学天文部工作同好会は新たに電子制御技術や新開発の投影技術を取り入れた新型プラネタリウムを制作していると発表した。新大天文部のプラネタリウムは代々アナログ制御であった。新たに発表されたプラネタリウムは天文部のプラネタリウムを大きく新化させたかっこうだ。

電子制御式半自動7速マルチトランスミッション

 プラネタリウムの日周運動にはステッピングモーターを用いており、新型プラネタリウムではこれを電子制御によってさらに自然かつ直感的に操作できるようになっている。これまでは速度調整のスイッチと回転方向のスイッチの2つを使用してプラネタリウムの回転を制御していたが、新型プラネタリウムではこれを1本のレバーで行うことができる。

操作イメージレバー
レバー操作のイメージ実際のレバーコントロールパネルの表示

 新たな制御を取り入れたことによってコントロールパネルも改良がなされており、レバーおよびLCDパネルが追加された。LCDパネルには天球の回転速度(7段階表示)と回転距離計、時計などが表示される。特に時計の装備は「プラネタリウム投影に天文部時間の適用は厳禁であり、時間にルーズな部員が多い我が部には時計の装備が急務であった」と開発者は述べている。なお、それまでのコントロールパネル同様にバックライトの消灯機能を備えており、投影中の光害対策にもぬかりはない。
 なお、レバーは外国車メーカーシトロエン社との共同開発、LCDパネルは国内自動車メーカーホンダ社との共同開発とのこと。

IP天球

 天球の配光制御をさらに進化させ、星座線や星座名、天の緯度経度や方角などが表示できるIP(Info. Projection) 天球。

投影イメージ
星空の投影に加え、星座や天の緯経表示に対応(写真はイメージ図です)

 星座線はこれまで専用の星座投影機を用いて投影していたが、原理上手ぶれが生じたり星の形に合わないという問題があった。また、使用するには少々練習が必要であった。しかし、この新型天球を用いればこのような諸問題を解決することができる。「これなら部長から突然『星座線やって』と言われてもオッケー」と開発者は述べている。
 また、星座名や緯度経度表示はこれまでの天文部のプラネタリウムには無かった機能。星の知識があまりない観客にとってはより親しみやすいプラネタリウムになるであろう。



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(2006/04/01 Takke-)


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