報道資料

工作同好会、手ぶれ補正技術を採用した補助投影機を開発

 新潟大学天文部工作同好会は新たに手ぶれ補正技術を採用した補助投影機を開発していることを明らかにした。 天文部にはポインタや星座投影機などの補助投影機群が存在する。昨年の改修によってポインタはより鮮明になり、星座投影機はより良い操作性を実現するなど、天文部のプラネタリウム設備は熟成が進められてきた。

 手ぶれ補正のために採用されたモジュールは圧電震動ジャイロを用いたセンサを使用しており、検出範囲は ±300度/秒。 モジュールの検出信号を受けて投影機内部のユニットを動的にフローティング制御する。
 モジュールは非常にコンパクトであり、小さな補助投影機本体に組み込まれている。そのため昨年度と比較して外観の変更はなく、スタッフも従来と同じ要領で投影操作が行えるという。

ジャイロモジュールポインタ
ジャイロセンサポインタ外観

 
 従来より、手持ちで操作するこれらの補助投影機には原理上手ぶれが生じてしまう問題があった。特に、初回の投影などはリハーサルが不十分であったりしてスタッフも緊張しており、手ぶれがより顕著に表れてしまうことが多い。
手ぶれによりポインタの矢印や星座線などがゆらゆらと安定せず、プラネタリウムの観客に不快な印象を持たせてしまうこともあったのではないだろうか。
 今回新たに導入される手ぶれ補正技術は、手持ちで操作する補助投影機にとって非常に大きな改良と言えるだろう。この技術に対して開発者は次のようにコメントしている。
「手ぶれ補正技術はポイントの精度を上げるすばらしい技術である。特にポインタは『グレィトォ!』の名に恥じないものが出来上がった。しかし一方でスタッフの操作ミスにごまかしがきかなくなるという面もある。ポインター役をする人はこれまで以上に予習・リハーサルをつんでほしい」

 工作同好会によれば、昨年より引き続き「こんなものがあったら良いな」というものを開発したという。そして今後もそのコンセプトは維持してゆくとのことである。

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(2007/04/01 Written by Takke-)


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